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八卦掌(はっけしょう）とは？

以下の内容は、老師に尋ねたり、文献書籍で調べたりして、私の見地からまとめたものです。

ボタン 八卦掌とは？ ボタン 八卦掌の歴史と発展 ボタン 八卦掌 武術と健康
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ボタン八卦掌とは？

八卦掌八卦掌の套路（型を覚えやすく一連の動きとしたもの）を初めて見た時、身体をひねって、クルクル円周上を歩き、反転するその動きから、まるで踊っているように、また優雅に見え、これが武術かと思うほどでした。他の拳法と違ったそれゆえ、秘密めいたものを感じます。多くの方々もこのように感じるようです。

それでは八卦掌についてもう少し詳しく述べてみたいと思います。
八卦掌は、中国の数多い伝統的武術の中では比較的新しく、創始されてから200年足らずですが、他の拳法と違った独特の風格を持つ優れた武術です。太極拳、形意拳と並んで、内家拳のうちのひとつです。

その特徴は、掌法と歩法にあります。掌法では他の拳法のように握拳を用いず（握拳を用いずと話しましたが、実際は握拳による技もあり、非常に少ないということです）、開いた掌を用いることにあります。
その開いた掌を用い、掌面で打ったり、手刀で打ったり、指先で突いたり、あるいは手背で攻撃を受け止めるなど、多様な使い方をします。これは拳技に比較して、掌技の方が効率良く変化した技法を出しやすい点にあると言われています。

歩法について言えば、非常に独特で、太極（本WEB PAGE“太極”を参照ください）を表した円周上をひたすらぐるぐる歩き周るところにあります。この歩法が前述の踊りに見えるひとつの要因です。しかし、この歩法は、武術として敵と対戦する時に、敵の攻撃に応じて反撃する際に円形に進み、敵の背後のまわりこむことを意味しています。

八卦掌の攻防の基本は、太極の概念に通ずる、虚の中に実があり、実の中に虚があることにあります。
掌により打つ攻撃を実、変化する技が虚、敵がかわして退くのが虚、こちらが攻撃すると実、敵の攻撃をかわすのが虚、こちらの攻撃が実という具合になるわけです。


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ボタン八卦掌の歴史と発展

八卦掌は清朝の末期に河北省出身の董海川（1797-1882）老師により創設されました。
多くの拳法は、乱や戦争の中で戦闘術、護身術として発達し、また王やその時代の権力者にその実力、優秀さを認められることにより、広く広まっていく過程を踏んでいます。
八卦掌も同様に董海川先師により修行の末、あみ出され、その後、先師自身が清朝末期の太平天国の乱、捻軍の乱に関わり、密命をおびて宮中に潜入し、王にその武術を認められるなど、多くの武勇的エピソードが語り伝えられています。

董海川先師により創始された八卦掌は、尹福老師、程延華老師、梁振圃老師らの高弟らへと引き継がれ、現在は四世、五世伝人の世代となっています。

私が現在、紫丹太極研究会で学んでいる八卦掌は董海川先師−張兆東老師−姜容焦老師−沙国政老師−栗小平老師と受け継がれたものです。

八卦掌は各世代の老師に受け継がれる過程で、その老師が他の拳法が得意であれば、その特徴が取り入られ発展してきています。

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ボタン八卦掌 武術と健康

八卦掌も含め他の拳法もそうですが、闘うための法ですから、相手にこちらの動きや手の内が知れていれば不利で、門派の中で伝承されていくことがよい訳です。
そうした武術拳法の中でも八卦掌は、套路についてはオープンにしていると言われています。戦闘実戦では、もちろん套路だけでは闘えません。

八卦掌を護身術や戦闘術として磨くことを目指す人は、基礎体力をつけ、基本の套路を充分に学んだ上で、継承される実戦に対応できる歩法、掌法の技術，バリエーション（対練、変式）を練習習得する必要があるわけです。

しかし、八卦掌には健康法としても大きな効果があると言われています。八卦掌の特徴である歩法と掌法がともに、腰の動きを基本として行われ、気の養生と流通をはかるため優れた健康長寿の法となります。八卦掌の套路を練習して、姿勢を正しく、普段より少し早めに、速度を保って歩き続け、同時に手を動かすことが大変健康によい訳です。

私は今、栗小平老師より八卦掌の套路「先天後天八卦掌」「陰陽八卦掌」等を学んでいますが、是非、健康と武術的要素の高い八卦掌を学ぶことをお勧め致します。

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